九六フィートの高さから

それとなく落下 相対速度は限りなくゼロ

圧力と出力

今年度の大学の授業も終了し、家でのんびりする日々を過ごしている。とは言っても少しずつ来週の引越しに向けて準備もしている。準備というより妄想だけど。妄想しながらゴロゴロしてる。

家にこもってのんびりしてると、こうしてエントリーもサボってしまう。

書きたくて仕方がない時もあるけれど、全然気が向かない時もある。大概、書きたい時は他にもいろんなことを忙しくやってる時で、何もしていないと特に書きたい気持ちにもならない。

大学生活は微妙に忙しいだけで何かをするには時間が足りない、という思いで夏休み前半をとことん暇にした僕だったが、結局何もできなかった。八月の記憶はない。

物作りをするためには、一度完全にゼロになってみないといけない!と思ったけれど、そうとも言えないのかしら。

意欲と行動力が足りないだけかもだけど。

 

これについて、最近読んだ本にいい言い回しがあったので一つご紹介。

僕が大好きな小説、というか児童文学に、コロボックル物語シリーズという名作がありまして。佐藤さとるさんという児童文学の作家さんの書かれた物語。

小山に住む小人、コロボックルと、彼らとともだちになる人間のお話で、本当に可愛くてワクワクする物語です。

この前地元の図書館に久々に行ったら、佐藤さとるさんが童話作家になり、コロボックルに出会うまでの自伝小説が置いてあり、すぐさま借りて読んだ。

その中に、「心のボイラー圧力」という言葉があった。

佐藤氏は童話作家を志しながらも、公務員や教師といった職に就いて、その合間にお話を書いていた。そしてそちらの仕事が充実している時は、創作意欲も高まる。アウトプットの方向は関係なく、アウトプットに向かう圧力が大きくなる。「心のボイラー圧力」に動かされる、と。

 

心のボイラー圧力。

そうか、それが大事なんだ。きちんと出すために必要なのは、心を静かにすることではなくて、心の稼働力を全体的にあげることなんだ。ゼロにするとかいって、スイッチを切ってしまうだけでは、そりゃ出ないわ。

もちろん一度電源を落として、再起動することも重要な作業だ。

でもすごくいい言葉じゃないでしょうか。心のボイラー圧力。

生きるための道しるべとなる言葉がまた増えた。